きょうは1科目の学期末試験のためだけに大学に行くことになっていた。試験は15時からだったのだが、準備をしなければならなかったので12時までには駅に着くように家を出発した。
準備というのは、講師の書いた本を買って試験開始までにざっと読んでおくことだった。
というのも、この授業の内容を私はほとんど覚えておらず、手元に授業の資料*1やノート*2もなかったため、参考になりそうなものが本だけだったのである。
たまたま同じ授業を受講している知人がいて、そのひとに当日になってから質問したところ、答案用紙はマークシート、授業を聞いていれば大丈夫、「俺の本を読むといい」と言っていた、持ち込み可とのことだった。大変助かった。
そこで、癪ではあるが大学近くの書店で1冊買っていこうという心積もりだった。なぜ癪だったのかといえば、講師の話しぶりがうさんくさくて、この人の本は買いたくないと思っていたからだ。授業中に恋愛ドラマの原作小説を書いてみたいとか私は過小評価されているとかいろいろのたまったり、若者論とかメディア論の授業と謳っていながら14回あるうちの3回は講師の友人を招いてずっと世間話したり、退屈な授業だった。授業内容そのものには同調できる部分もあったけれど、全体の印象がほんとうに悪い。
大学近辺の書店を4店舗まわったらどこも売り切れでさらに気分を悪くし、結局家の最寄り駅まで戻って本を買う羽目になった。さらに気分が悪くなった。
試験を終えると無性に本を買いたくなった。図書館で期末レポートの参考資料となる本を借りたのち、大型書店で本を5冊買った。ニール・スティーヴンスン『スノウ・クラッシュ〔新版〕』、松村圭一郎『くらしのアナキズム』など。せいせいした。課題がすべて終わったら読もうと思う。