文学フリマ東京37に、出店者として参加してきた。
客としては今年5月も含め何度も行っているけれど、出店は久しぶり。終了時刻の17時まで人がたくさんいたのは結構嬉しかった。ただ、キャパオーバー感は否めなかった。出版業界は右肩下がりと言われて久しいけれど、アングラなところではまだまだ盛況みたいだ。
私は、所属している大学の文芸サークルで出店した。
このサークルで出店するのは初めて。私が1年生だった2019年、サークルの先輩方に「自分が上級生になったら文フリにも出店する」と言った。そこから4年が経ち、コロナ禍を挟んで実現することとなった。昨年の時点では実現するとは全く思わなかった。
後輩がほぼ全ての手続きを進めてくれた。感謝の気持ちしかない。
文フリでは、サークルの通常の活動で制作している部誌と、急いで作った短歌中心の本を販売した。それぞれ20冊と15冊くらい売れた*1。全然元は取れないが、そういうものだ。商業出版しているようなクリエイターもすぐ近くにいるなかで、特別なセールスポイントを用意できなければ売れない。
ただ、出店者だと他の客より早く入場できるのが最高。その目的だけでも出店する価値がある。少部数のものもほぼ確実に購入できる。
購入したものは以下
- 佐藤文香『渡す手』(この世で最初に「購入」したのは私!)
- 『虎とバター』1号、2号(佐藤文香さんの隣のブースのおじさま方に強く誘われて購入してしまった)
- 土岐友浩『ナムタル』(装幀が綺麗)
- 夜夜中さりとて『ハニー・バニーとパンプキン』
- 『ねこくるよ』No.5
- 我妻俊樹・平岡直子『起きられない朝のための短歌入門』、『瞼のための偶数』
- 『羽根と根』11号
- 山階基『夜を着こなせたなら』(署名していただきました!)
- 『透けやすい』2号
- 工藤吹・郡司和斗・篠原治哉『新しい球技』
- 榊原紘『推し短歌入門』(『ポエトリー左右社 vol.1』を付けてもらいました。豪華な執筆陣)
私たちの展示場所が第一展示場だったのもあり、評論など第二展示場ほうは見られなかった。
ちなみに最初の5つは、文フリに参加できない人に頼まれて購入したもの。読み終わったらめっちゃ貸してほしい。
私は来春で大学を卒業するけれど、そのあとも細々と書きものを続けて文フリとかに出せたらいいな。
*1:一部はお金をもらわずに渡した