神奈川県横浜市の根岸森林公園に行った。根岸線に乗ったのはもしかすると初めてだったかもしれない。知らない駅名がアナウンスされるとなぜか心が躍ってしまう。
あとで根岸という街について調べてわかったことをここに記しておこう。根岸の駅から見える台地には、戦前は外国人向けの娯楽施設であった根岸競馬場*1がそびえ、戦後は米軍関係者とその家族が住む根岸住宅地区が整備された。フェンスで仕切られたこの地区は米軍管轄であって、長らく日本人が立ち入ることのできない場所となっていた。数年前にこの地区の全面返還が日米の合意によって決まり、米軍関係の居住者はすべて退去しているとのことだが、きれいさっぱり更地になって引き渡されるまでは相変わらず立ち入り禁止エリアである。跡地がどのように活用されるかは未定とのこと。
根岸森林公園はまさにその台地にある。旧根岸住宅地区の一部の接収が解除され、その場所に整備されたのがこの公園というわけである。駅から公園までの階段続きの道がなかなか急勾配だった。
平日の昼間から公園を散歩することができるのは、大学生の特権なのかもしれない。広々とした園内を歩いていると心が穏やかになる。桜の名所とのことなので、春にも来てみたいと思う。
(写真:旧根岸競馬場一等馬見所跡*2)