のりとはさみ

サッカーや本が好きな大学生の日記です。

8月3日

自動車教習所で応急救護の講習を受けた。講義ビデオの視聴と実技でだいたい3時間。疲れたことは確かだけど、とてもやりがいを感じた。少なくとも私にとっては、自動車教習所に入学して以降いちばん大事な時間だった。

 

ひとを傷つけることも自分が傷つくのも怖い私は、自分の自動車を運転する姿を想像しがたい。ただ、自動車を運転する機会はこれから先何回か訪れるはず。となると、自動車事故に巻き込まれることもありうる。運転技術を向上させるだけでは回避できない事故に巻き込まれることもあると思う。

 

そんなときに私は、医者ではないからといってその場から逃げ出したくはない。知識と技能が備わっていれば、医者ではない私にもできることがあると教わったからだ。

自分が正しい判断をすることによって救われる生命があるのだとしたら、その判断をするための知識を得ることには大きな価値がある。

 

そんなことを考えながら、「アン」と名付けられたプラスチックの人形と対面し、その胸部をばっこんばっこんへこませた。AEDの練習機から鳴る機械音は落ち着き払っていてなんとも無機質な響きだった。