のりとはさみ

サッカーや本が好きな大学生の日記です。

6月16日 水曜日

昨晩はアルバイトから帰った後に虚無感におそわれたせいで何も文章を書けなかったけれど、ちゃんと楽しいこともあった。たくさんあった。だから忘れないように書いている。翌日だけど。

朝は豪雨に見舞われて楽しかったし、午後にはケロっと止んでいたのも楽しかった。

昼休みの時間に一見どうでもいいことをLINEで話していたのも楽しかった。きょうになって文面を見返してみると、とりとめのない複数の話題が不思議な結節点を共有していておもしろい。近いうちに直接会って話してみたい。

昼過ぎにBUMP OF CHICKEN「Butterfly」を何度も聴いた。先日友人に「きっと気に入る」と言われたので聴いてみたところ、サビを口ずさめる程度には聞き覚えがあった。で、実際、いまの私がとても気に入る曲だった。ありがとう。YouTubeで見つけたUruによるカバーも素敵だった。すごくきれいな歌声に惚れ惚れ。ところで女性の体で生まれたかったと思うことはほとんどないけれど、女声で歌えたらよかったと思うことは何度もある。

夕方、アルバイト先に行く前に最寄り駅近くの書店に寄った。私が小学生のときに一緒にサッカーをしていた友人がそこで働いている。そのことは以前から知っていたけれど、最近は運悪く見かけていなかった。先週末に投票所で彼のお母さんに偶然お会いして昔話に花を咲かせたついでに彼のシフトを聞いたので、きのうはちゃんと会えた。彼はこっそりレジを抜け出してきて、書棚の前でお互いの近況を話した。楽しかった。筋トレを始めたらしくてすこし体が大きくなったような気も、あまり大きく変わらないような気もした。何よりも自信が大切なんだと。

彼が担当するレジで精算できるように列に並ぶのを調整して、レジでも他愛ない会話をして、アマル・エル=モフタール&マックス・グラッドストーン『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』を買った。訳者山田和子による訳注が凄まじいらしい。そもそも帯文を飛浩隆が書いている時点で購入は決まっていたようなものだ。ほんとうはヴァージニア・ウルフ『波』の新訳版を買いたかったのだけど、おあいにく置いてなかった。ダロウェイ・デー*1のきのう発売という早川書房の小洒落た仕事を言祝ぎたかったなあ。

アルバイトはまあまあ楽しかったと思う。

17日はあまり楽しくなかった。でももうおしまい。

youtu.be

*1:1923年6月中旬の水曜日に起きた出来事を綴るウルフの小説『ダロウェイ夫人』にちなんで。